今年の夏も非常に暑いですが、皆様はどのようにお過ごしでしょうか。
暑い中ですが、今の筆者の楽しみはバスケットのワールドカップです。
なんと今年のワールドカップ開催地は日本も含まれるので、WBCの時のように日本が一丸となって、ナショナルチームの応援ができると幸せですよね。
そんな華々しいスポーツの世界ですが、我々会社員や公務員と比べると、現役生活で活動できる時間が短く、老後のための資金を貯めるのは難しい方もいます。
そこで今回は、スポーツ選手がすでに引退している年齢と同世代の「40~50歳代」の貯蓄額にフォーカスをあてて見ていきたいと思います。
この世代はいわゆる「就職氷河期」も含まれており、独身世帯の貯蓄額の中央値は53万円という調査結果があるのです。
独身世帯の「平均的な支出状況」についても解説しているので、あわせて参考にしてください。
1. 40歳〜50歳代「独身世帯」みんなの貯蓄額はいくらか
国立社会保障・人口問題研究所「出生動向基本調査」によると、「一生結婚するつもりはない」の割合が1982年で男性で2.3%、女性で4.1%だったのに対し、2021年では男性で17.3%、女性で14.6%まで増加しました。
家族の有り様は多様化しており、今後も独身世帯は増えていくのかもしれません。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、そんな独身世帯のなかでも「40歳代・50歳代世帯」の貯蓄額は次のとおりとなりました。
1.1 40歳代の貯蓄事情
40歳代の貯蓄平均が657万円、中央値は53万円です。
中央値は、対象となるデータを小さいまたは大きい順に並べて中央にある値を指しているため、より実態に近いとされています。
1.2 50歳代の貯蓄事情
50歳代の貯蓄平均は1048万円、中央値は40歳代と同じく53万円です。
40歳代と50歳代の中央値がともに53万円となっており、また貯蓄ゼロの割合が40歳代で35.8%、50歳代で39.6%であることから、「貯蓄をしている人」「貯蓄をしていない人」は二極化していることが見て取れます。