●単身世帯の金融資産保有額(平均・中央値)

  • 平均:871万円
  • 中央値:100万円

《年代別にみる平均・中央値》

  • 20歳代:《平均》176万円・《中央値》20万円
  • 30歳代:《平均》494万円・《中央値》75万円
  • 40歳代:《平均》657万円・《中央値》53万円
  • 50歳代:《平均》1048万円・《中央値》53万円
  • 60歳代:《平均》1388万円・《中央値》300万円
  • 70歳代:《平均》1433万円・《中央値》485万円

全年代の中で、平均と中央値の差が一番大きい年代は「50歳代」で約20倍、次いで「40歳代」の約12倍ですが、「60歳代」になると約5倍にまで差が狭まります。

60歳で会社を定年するときに受け取る退職金の存在が大きいと考えられます。

2023年度下半期は貯蓄の達人になる!秘訣は「先取り貯蓄」

年代別の2人以上世帯・単身世帯における平均・中央値と「うちの貯蓄」を比べて、どのような感想をお持ちでしょうか。

「少ない…」という方もあれば「多い」という方もいるでしょう。

たとえ貯蓄額が多かったとしても「満足している・大丈夫」という人は、少ないかもしれません。

もし「もっと、貯蓄を増やしたい!」と感じたのであれば「先取り貯蓄」を始めましょう。

●手取りの2~3割を目標に「先取り貯蓄」がおすすめ

「もっと貯蓄を増やしたい!」と感じる方が、真っ先にはじめて欲しいのは「先取り貯蓄」です。

先取り貯蓄とは、お給料が振り込まれたら、すぐに貯蓄分を別口座に分けてしまう貯蓄法です。

毎月、さまざまな支出があるので「残ったら貯蓄しよう」という方もいるかもしれませんが、成り行きに任せても貯蓄は増えません。

最初に、貯蓄分を取り分けてしまい、残ったお金で家計をやりくりするようにしましょう。

始めた当初は、できるかどうか不安でも、習慣化してしまえば、支出を抑える工夫が浮かぶものです。

その際、先取り貯蓄する金額は「手取りの2~3割」です。また、「先取り貯蓄」を自動化できるしくみの「財形貯蓄」や「積立定期預金」は、手続きが簡単で、すぐに始められるでしょう。

貯蓄計画を立てよう

年代別の貯蓄額を紹介しました。

貯蓄をすすめたい方におすすめなのは先取り貯蓄です。

また、税制優遇のある「iDeCo(個人型確定拠出年金)」や「つみたてNISA」もおすすめです。

2023年度下半期は自分に合った方法の先取り貯蓄を開始して、貯蓄の達人を目指しましょう。

参考資料

舟本 美子