年収「500〜600万円」の貯蓄額

前章で、注文住宅を購入した時の年収として「500〜600万円」が最も多いと紹介しましたが、果たして年収「500〜600万円」の貯蓄額は平均でどのくらいなのでしょうか。

総務省統計局の家計調査によると年収「500〜600万円」の二人以上の勤労夫婦世帯の貯蓄額は【図表5】のようになりました。

「年収500〜550万円世帯」「年収550〜600万円世帯」ともに、貯蓄額は平均で約1500万円近くとなっています。

先ほどの国土交通省の調査で注文住宅の住宅建築資金(土地購入資金を除く)のうち、自己資金は1177万円となっていたことから、「年収500〜600万円世帯」においては、家を購入する目標値に達成している人が多いのだとうかがえます。

チャンスを逃さないように注文住宅のタイミングを検討しよう

本記事では、実際の調査データをもとに、注文住宅を購入した時の年齢やタイミング、その時の年収について詳しく解説していきました。

初めて注文住宅を購入した時の年齢として最も多かったのは「31歳~35歳」となっており、「はじめて注文住宅を購入したタイミング」では、3割近くの人が「購入資金の目途が立った」ことから注文住宅を購入したと回答しています。

国土交通省の調査では、令和4年度の注文住宅の住宅建築資金(土地購入資金を除く)のうち自己資金は1177万円であり、「自己資金比率」は29.9%となっています。

「どのくらい自己資金があれば家の購入に踏み出してもいいか」悩んでいる人は、上記を参考に資金の目標値を設定するのも良いでしょう。

注文住宅を購入するタイミングや年齢は、人それぞれ異なりますが、買いたいと思った時にすぐに行動できるように、今のうちから準備・タイミングの検討をしておけると良いでしょう。

参考資料

太田 彩子