家を購入するタイミングは人それぞれ異なりますが、人生で最も大きな買い物になるかもしれないため、慎重になっている人も少なくないでしょう。

とはいえ、ライフステージに応じて家を購入する人が多いことから、購入した時の年齢や年収には、ある程度の傾向が見られるケースが多いです。

2023年7月31日に公表されたデータによると、初めて注文住宅を購入した時の年齢として最も多かったのは「31歳~35歳」であることがわかりました。

そこで本記事では、実際の調査データをもとに、注文住宅を購入した時の年齢やタイミング、その時の年収について詳しく解説していきます。

「家を購入したいけどいつ頃がいいのか」と考えている人は、タイミングを決める参考にしてみてください。

※編集部注:外部配信先で【図表1】などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

初めての注文住宅を購入した時の年齢は?「31歳〜35歳」が最多に

「日本トレンドリサーチ」と「ナチュラルハウス」は、注文住宅の購入タイミングに関するアンケートを実施しました。

調査概要は下記のとおりです。

  • 調査期間:2023年7月24日 ~2023年7月31日
  • 調査機関:日本トレンドリサーチ(自社調査)
  • 調査対象:事前調査で「注文住宅を建てたことがある」と回答した全国の男女
  • 有効回答数:604サンプル
  • 調査方法:インターネット調査
  • リリース公開日:2023年7月31日

上記調査の結果、初めて注文住宅を購入した時の年齢として最も多かったのは「31歳~35歳」で、21.0%となりました(【図表1】参照)。

次いで多かった年齢として18.9%で「36歳〜40歳」となっており、約4割の人が30歳代で注文住宅を購入していることがわかります。

同調査で「はじめて注文住宅を購入したタイミング」について聞いたところ、3割近くの人が「購入資金の目途が立った」ために注文住宅を購入したと回答しています。

上記から、20歳代のうちにある程度の貯蓄をして、30歳代になり資金の目途が立ったところで家を購入する人が多いのだとうかがえます。

国土交通省の調査によると、令和4年度の注文住宅の住宅建築資金(土地購入資金を除く)は全国平均で3935万円となっており、そのうちの自己資金は1177万円となっています。

借入金と自己資金を比較した際の「自己資金比率」は、29.9%であることから、注文住宅費用の約30%を貯蓄できているかが、「家の購入資金の目途」という1つの目標値になるといえるでしょう。

なお、はじめて注文住宅を購入したタイミングとして「資金の目途が立つ」以外にも「親と同居」や「親の土地の相続」なども挙げられています。