【厚生年金と国民年金】みんなの平均月額はいくらか。年金だけで生活できる人は44％のみ老後に向けて今できることから始めよう

2. 「厚生年金」と「国民年金」の平均月額はいくらか

ここからは、厚生労働省の資料データを参考に、受け取れる年金の平均月額をみていきましょう。

厚生労働省の「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金の平均受給月額は下記のようになりました。

全体の平均月額は「5万6368円」で、男性平均月額は「5万9013円」、女性平均月額は「5万4346円」となりました。

上記グラフをみてみると、年金月額が6万円以上〜7万円未満が、男女ともに最も多い割合を占めていることがわかります。

国民年金の場合は保険料が一律であり、加入期間と納付月数が同じであれば同じ給付額となるため、年金額に大きな差が生じないのでしょう。

では、厚生年金の場合はどうなるのかでしょうか。

厚生労働省の同調査によると、厚生年金（国民年金の金額を含む）の平均受給月額は下記のようになりました。

全体の平均月額は「14万3965円」で、男性平均月額は「16万3380円」、女性平均月額は「10万4686円」となりました。

厚生年金は、現役時代の年収や加入期間などが反映されるため、国民年金の受給額よりも高い点、また受給額の個人差が大きい点も特徴的です。

とはいえ、全体の平均年金月額をみてみると月15万円に満たない結果になっていることから、老後を安泰に暮らすためにはやや心もとない金額ともいえます。

さらに上記は、税金や社会保険料が「天引きされる前」の額面となっており、実際の手取り額はこれより少ないケースのほうが多いです。

このことから、セカンドライフを安心して暮らすためには、「年金以外の収入源」や「老後のための資金」が必要になってくるとうかがえます。