連日ニュースを賑やかせている物価高騰。電気代、ガソリン代、さらには卵の高騰にも頭を悩ませる家庭も多いことでしょう。

物価の高騰に合わせて、最近は節約術の話題もよく耳にします。

現代でさえここまで物価が高騰しているので、今の働く世代が老後を迎えた際には、さらなるインフレも覚悟しなければいけないかもしれません。

老後を過ごす上で、収入源となってくるのは年金です。

この年金が物価の高騰に対してどれくらい役立つのでしょうか。ここでは今のシニアが受給する年金について、1歳刻みでみていきたいと思います。

1.【老齢年金】国民年金と厚生年金のしくみをおさらい!

日本の公的年金には「国民年金(基礎年金)」と「厚生年金」があり、下記の図のとおり2階建て構造となっています。

上記の図のとおり、1階部分である国民年金には原則として、日本に住む20歳から60歳未満の方が加入します。みなさんも自動的に加入し、国民年金保険料の支払いが始まったかと思います。

そして2階部分にあたるのが厚生年金。こちらは主に、会社員や公務員などが上乗せとして加入する年金です。

国民年金の保険料は一律ですが、厚生年金は報酬比例制のためばらばらです。ちなみに、厚生年金保険料を支払っている場合は、別で国民年金保険料を支払う必要がありません。

そして将来受給できるのが、老齢基礎年金(国民年金)や老齢厚生年金です。

これらの年金額について、それぞれの平均額を年代別に見ていきましょう。