内閣府の「令和5年版高齢社会白書」によると、65歳以上の「おひとりさま」は年々増加傾向にあり、2040年には全体の2割がおひとりさま世帯になる見通しです(2023年6月20日公表)。
安心して1人の老後を迎えるためには、しっかりとお金の準備をしておくことが欠かせません。
この記事では、40~50歳代の平均貯蓄から備えておくべき資産の額や、資産運用を始める時期について解説していきます。
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40~50歳代単身世帯の平均貯蓄はどれくらい?
40~50歳代に入ると、仕事をリタイアした後の老後生活について具体的に考え始める人が多くなります。
その中で「一体同世代の独身者はどれくらいお金を貯めているのだろう」、「今の貯蓄で十分なのだろうか」と考えることもあるでしょう。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 令和4年調査結果」によると、40歳代の平均貯蓄額は657万円、50歳代は1048万円です(【円グラフ】参照)。
しかし中央値を見ると40歳代・50歳代ともに53万円となっており、「まったく金融資産を持っていない」と答えた人も4割近くいる状況です。
おひとりさま世帯は2人以上いる世帯に比べて老後の貧困リスクが高まりやすいことから、現役世代のうちにしっかりとお金の備えをしておく必要があります。