年金収入だけで賃貸物件に住む3つのポイント

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年金収入だけで快適な賃貸物件に住むためには、ここで解説する3つのポイントをしっかり押さえておきましょう。

1. 高齢者歓迎の賃貸物件を選ぶ

前述したように、賃貸物件によっては高齢者を敬遠している物件もあります。

しかし、高齢者を歓迎している賃貸物件もあるため安心です。

賃貸物件探しを行うポータルサイト内で「高齢者歓迎」「高齢者相談」をチェックして検索すると、高齢者向けの物件がヒットします。

そして気になる物件があったら、掲載している不動産会社に問い合わせて相談してみましょう。

2. 身内の連帯保証人をつける

年金収入だけで賃貸物件に住む2つ目のポイントは「仕事をしている子どもや身内を連帯保証人として賃貸契約を行う」という方法です。

現役で働いている連帯保証人をつけることで、万一の事態が発生しても管理会社や大家さんは安心です。

  • 借主が家賃を払えない場合、連帯保証人に家賃請求ができる
  • 近くに連帯保証人が住んでいれば安否確認をしてもらえる

また、連帯保証人付きの契約にすることで自分自身も安心です。

家賃を払うのは当然ですが、万一家賃が払えない場合でも、信頼できる連帯保証人なら家賃の滞納の心配が軽減します。

連帯保証人は、子どもや親戚など信頼できる人に任せましょう。

3. 家賃債務保証を利用する(高齢者住宅財団が行う制度)

3つ目のポイントは、家賃債務保証を利用することです。

家賃債務保証とは、身内の連帯保証人がいない人や、訳あって身内に連帯保証を頼みたくないなど、連帯保証人の確保が困難な場合に加入する家賃保証のことです。

詳しい条件などは【一覧表】の通りです。

【一覧表】

出所:一般財団法人高齢者住宅財団「保証の概要」を参考に筆者作成

この制度は、借主が万が一家賃を滞納しても、保証会社が借主の代わりに大家さんに家賃を立て替える制度です。

つまり、家賃債務保証制度はいわゆる「連帯保証人」に近い役割を果たす制度と言えます。

年金収入の高齢者に適した物件に住もう(まとめ)

年金収入しかない高齢者でも、快適な物件に暮らすことは十分できます。

そのためにおすすめなのが、年金収入のみの高齢者が暮らしやすい以下のような物件です。

  • バリアフリー付きの賃貸物件
  • サービス(食事など)付き高齢者向け住宅
  • 高齢者向け賃貸物件

自分自身の生活スタイルに合わせた物件に住んで、快適な生活を送りましょう。

参考資料

岩井 佑樹