高齢者が賃貸物件を借りるメリット2つ
賃貸物件の特徴は、高齢者にとって「快適な暮らしが実現しやすい」という点です。
ここでは、高齢者が賃貸物件を借りるメリットを2つ解説します。
1. 家の管理がいらない
持ち家の場合、以下のような管理費用や修繕費用は基本的に所有者負担です。
- 雨漏れによる瓦の取替工事
- シロアリによる建物修繕費用
- 外壁の塗装工事
- 庭の草刈り費用
- 固定資産税
しかし賃貸物件の管理費用や修繕費用は、基本的に大家負担となります。
そのため、金銭面での負担が軽減されるのが特徴です。
ただし、故意に室内の設備を壊したり、契約上、庭の管理を借主で行う場合以外は、借主で管理する必要があるため覚えておきましょう。
2. 住み替えしやすい
家を購入した場合、以下のような理由から住み替えが困難になりがちです。
- 家の売却手続きが必要
- 家の売却にかかる税金や諸経費などの金銭的な負担が必要
しかし賃貸の場合、以下のようなトラブルに巻き込まれても、比較的住み替えやすくなります。
- 近隣とトラブルになった
- 近隣で事故や事件があった
持ち家よりも引っ越しが容易なため、快適な暮らしを保ち続けることができるでしょう。
高齢者が賃貸物件を借りるデメリット2つ
賃貸物件にはメリットがある一方で、高齢者だからこその特有のデメリットがあります。
1. そもそも高齢者を敬遠する大家もいる
賃貸物件によっては、借主の年齢制限があります。
なぜなら、高齢者を入居させたくない以下の理由があるからです。
- 滞納リスクがあるから
- 認知症になるリスクがあるから
- 孤独死などの死亡リスクがあるから
年金の支払いは、2ヶ月に1回(偶数月の15日に支払い。15日が土日祝日の場合は直前の平日)振り込まれるのが一般的です。
そのため、毎月必要な家賃の支払いを滞納してしまう恐れがあります。
さらに認知症で近隣住民に迷惑をかけたり、孤独死などの死亡リスクが高いのも高齢者NGの理由の1つです。
2. 年金生活に家賃が負担となる
持ち家の場合、住宅ローンの支払いが完了すれば、月々の出費がなくなります。
しかし、賃貸の場合、住んでいる限り家賃を支払い続けなければいけません。
特に年金収入が少ない場合、毎月の家賃が大きな負担となります。
賃貸物件を検討している方は、資金計画をしっかりと立てておきましょう。