楽天グループのモバイル
モバイルセグメントは、通信サービス及び通信技術の提供並びに電力供給サービスの運営等を行う事業により構成されている。
契約回線数は、当第1四半期から+24万回線の481万回線へと増加している。また、通信料金収入が増加し、売上収益の増加に貢献した。2023年6月の「最強プラン」開始後、データ使用量が更なる増加傾向にあり、今後ARPU(Average Revenue Per User、1契約数あたりの収入)が上昇することで、より一層の売上収益増加が見込まれる。
他方で、コストについては、ネットワーク関連コストを中心に削減を進めている。KDDIとの新ローミング契約を機に、設備投資についても、従前計画対比で大幅に抑制していく。
この結果、売上収益は前年同期比+12.1%の1764億400万円、セグメント損失は▲1850億9300万円(前年同期は▲2538億5300万円の損失)となった。セグメント損失は、2022年度第1四半期をピークに縮小傾向にはある。今後も注視する必要がある。
楽天グループの配当
2023年度12月期の1株あたり剰余金配当は、2023年8月10日時点では未定としている。
ちなみに、前期は中間配当はなかったものの、期末配当は1株あたり4.50円であった。
楽天グループの株価
2024年3月期第1四半期連結決算の発表前となる、2023年8月10日の終値は561円であった。
年初来高値は2023年5月15日の749円である。
当第2四半期決算発表にて、引き続き大幅な赤字ながらもモバイル事業の損失削減があったことを受けて、2023年8月14日の終値は前日比20円高の581円となった。
参考資料
著者注:「楽天グループ株式会社」の各種資料はリンクを押すと、PC・スマホのローカルにダウンロードされます。
- 楽天グループ株式会社 2023年12月期 第2四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
- 楽天グループ株式会社 2023年12月期 第2四半期決算説明会 CEOグループ戦略プレゼンテーション資料
- 楽天グループ株式会社 2023年12月期 第2四半期連結決算補足資料
- 楽天銀行株式会社 2024年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
- 楽天証券株式会社 2023年12月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
石川 貴康