楽天グループのセグメント情報
同社は、「インターネットサービス」、「フィンテック」及び「モバイル」の3つを報告セグメントとしている。
楽天グループのインターネットサービス
インターネットサービスセグメントは、インターネット・ショッピングモール「楽天市場」をはじめとする各種ECサイト、オンライン・キャッシュバック・サイト、旅行予約サイト、ポータルサイト、デジタルコンテンツサイト等の運営、メッセージングサービスの提供や、これらのサイトにおける広告等の販売、プロスポーツの運営等を行う事業により構成されている。
顧客の利便性や満足度の向上を追求した各種施策や販促活動等の奏功により、「楽天市場」などの国内ECでは、流通総額が前年同期比+10.0%の1兆5000億円となり、顧客のさらなる定着が促進された。
インターネット旅行予約サービス「楽天トラベル」においては、政府による支援施策(全国旅行支援)等の継続に後押しされたほか、国内旅行の需要回復に合わせた販促施策等が奏功し、前年同期比で取扱高が拡大した。国内宿泊流通総額も、新型コロナウィルス拡大前となる2019年度第2四半期と比較しても当第2四半期は+36.0%と大幅に伸びている。
米国オンライン・キャッシュバック・サービス「Rakuten Rewards」の流通総額は、前年同期比+0.8%の27億米ドルと売上収益を順調に伸ばしている。
この結果、売上収益は前年同期比+10.2%の5658億2400万円、セグメント利益は米国地域における広告事業等が景気減速の影響を受けたこと等により、前年同期比▲20.4%の263億2600万円となった。
楽天グループのフィンテック
フィンテックセグメントは、クレジットカード関連サービス、インターネットを介した銀行及び証券サービス、暗号資産(仮想通貨)の媒介、生命保険サービス、損害保険サービス、電子マネーサービスの提供等を行う事業により構成されている。
クレジットカード関連サービスでは、楽天カードの累計発行枚数が前年同期比+9.5%の2924万枚となった。また、楽天カードショッピング取扱高も前年同期比+16.3%(+5兆2000億円)と伸長した。オフライン消費の回復に加え、コロナ禍における「巣ごもり需要」で定着したオンライン消費も継続したことによる。
銀行サービスでは、楽天銀行(単体)預金口座数が前年同期比+10.8%の1405万口座となり、楽天銀行(単体)預金残高は前年同期比+16.9%の9兆3000億円となった。
証券サービスでは、楽天証券の総合口座数が前年同期比+14.8%の924万口座を達成し、預り資産も前年同期比+34.1%の22兆2000億円と大幅に増加したことで顧客のさらなる定着が進んだ。
この結果、売上収益は前年同期比+10.5%の3490億2700万円、セグメント利益は前年同期比+26.1%の596億4000万円となった。