超一流のファンドマネジャーはなぜ缶コーヒーを飲まないのか

一方、エスプレッソ1杯(30cc≒30グラム)の豆量は10グラム程度と言われています。一杯350円として、エスプレッソのコーヒー豆量1グラム当たりの価格は35円。一方、缶コーヒーは1グラム当たり100円ですから、豆量で比較すれば缶コーヒーは本物のコーヒーよりも3倍も高いことになります。

コンビニのカウンターコーヒーにしても、スタバやタリーズにしても、値段が高いと感じるかもしれませんが、実際は缶コーヒーの方が全然高いというわけです。しっかり稼ぐファンドマネジャーはちゃんと計算しているのです。もちろん缶コーヒーの価格には、宣伝費もバッチリ含まれていることも。

缶コーヒーのテレビコマーシャルをばんばん打って売り上げを増やし、業績好調で株価が右肩上がりの飲料メーカーの株式を買うかもしれないファンドマネジャーが絶対缶コーヒーを飲まないというのは、皮肉ではありますが、冷徹な判断の結果なのです。

太田 創(一般社団法人日本つみたて投資協会 代表理事)

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太田 創

関西学院大学卒。1985年、三菱銀行入行。1988年より約10年間、ロンドンおよびサンパウロで資金為替・デリバティブ等の運用、投資信託の管理業務に携わる。
その後、2000年からシティグループ(米)、UBS(スイス)、フィデリティ(米)、GCIにおいて投資信託のマーケティング・商品企画を統括。現在は一般社団法人日本つみたて投資協会・代表理事。
主要な著書には、『ETF投資入門 』(日経BP 2008年)、『お金持ち入門』(実業之日本社 2015年 共著)、『毎月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる 米国つみたて投資』(かんき出版 2019年)などがある。