超一流のファンドマネジャーはなぜ缶コーヒーを飲まないのか

そこで彼らは、自分の肉体に悪影響を与える食べ物や飲み物には人一倍気を遣うのです。朝食はフルーツかシリアル、昼食は炭水化物少なめのランチ、夕食はたんぱく質中心。接待の席でも、ご飯や麺類をそれとなく避けます。

一方、飲み物にも気を遣います。まずコーラは飲みません。筆者も内外のファンドマネジャーとの付き合いは長いですが、コーラや甘いソーダ類をがぶ飲みするファンドマネジャーは皆無です。

炭酸がほしいならスパークリングウォーターのみ。あとはコーヒーかお茶、またはミネラルウォーターですね。

缶コーヒーはコーヒーではない?

コーヒーかお茶(紅茶)と申し上げましたが、彼らは絶対缶コーヒーを飲みません。理由は単純で、缶コーヒーは防腐剤や香料などの化学物質と人工甘味料の塊で、コーヒー成分はほとんど入っていないからです。

また、缶コーヒーの缶の内側には樹脂(化学物質)が塗られていますから、ESG投資(注1)に敏感になっている昨今、缶を温めると環境ホルモンが流出するような製品はNGなのです。

注1: ESG投資とは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)に配慮している企業を重視・選別して行う投資のこと

テレビでは朝から缶コーヒーを飲む習慣を推奨するようなCMが流れていますが、ファンドマネジャーにとっては言語道断です。リラックスしたい時にリラックスどころか、缶コーヒーの化学物質の影響でイラついてはお話しになりませんものね。

参考記事

ニュースレター

メールアドレスをご登録いただくと、毎朝LIMOの更新情報をお届けいたします。
太田 創
  • 太田 創
  • 株式会社GCIアセット・マネジメント
  • 執行役員 チーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)

関西学院大学卒。1985年、三菱銀行入行。1988年より約10年間、ロンドンおよびサンパウロで資金為替・デリバティブ等の運用、投資信託の管理業務に携わる。
その後、2000年からシティグループ(米)、UBS(スイス)、フィデリティ(米)において投資信託のマーケティング・商品企画を統括。
2015年に株式会社GCIアセット・マネジメントに移籍し、投資信託事業に従事。
主要な著書には、『ETF投資入門 』(日経BP 2008年)、『お金持ち入門』(実業之日本社 2015年 共著)、『毎月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる 米国つみたて投資』(かんき出版 2019年)などがある。