金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」によると、60歳代二人以上世帯の平均金融資産保有額は1819万円です。
老後2000万円問題が一時期話題となりましたが、老後を迎える60代の平均金融資産は2000万円に届いていないのが実態です。【図表1】をみてわかる通り、60歳代で貯蓄ゼロの世帯も約2割いますね。
さらに中央値は700万円のため、60歳代二人以上世帯の半分は貯蓄が700万円以下となっています。
では、貯蓄ができていない人は何が要因なのでしょうか。
ボーナスを受け取る一方で、旅行やレジャーなど支出が多い夏は、家計や貯蓄を見直す方も多いと思います。
本記事では、貯蓄下手にありがちなNG行動を4つ紹介します。自分に当てはまっていないか確認してみてください。
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貯蓄下手のNG行動1.家計を把握していない
貯蓄下手にありがちなNG行動1つ目は、家計を把握していないことです。何にいくらお金を使っているかわかっていない人が、節約をするのは難しいでしょう。
たとえば、転職で年収アップを目指す人は、現在の年収と比べてより給与水準が高い会社への転職を目指すと思います。
節約も、転職と同じです。今の状況を把握しなくては、いくら節約すればいいのか、何を節約すればいいのか具体的な目標を立てられないでしょう。
そのため、まずは家計簿をつけて毎月いくら黒字(もしくは赤字)なのか、何にお金をどれくらい使っているのかを把握してみてください。