4. 私的年金やNISA制度とは
今回は、国民年金・厚生年金の受給額を見てきました。
実際に見ていくと、公的年金だけで生活していける人は多くないことがわかりました。
現役世代にしっかり準備をしておかないと、老後の生活は苦しいものになってしまいます。
貯金だけでは老後が不安な方は、資産運用など「お金に働いてもらう」ことも非常に重要です。
「NISA」や「iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)」などの国が主導している税制優遇制度があります。
通常は株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかるのですが、「NISA口座(非課税口座)」内であれば、毎年一定金額の範囲内で購入したこれらの金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり、税金がかからなくなります。
「iDeCo」とは、公的年金(国民年金・厚生年金)とは別に給付を受けられる私的年金制度の一つであり、公的年金と異なり加入は任意で、加入の申込、掛金の拠出、掛金の運用の全てをご自身で行い、掛金とその運用益との合計額をもとに給付を受け取るものです。
掛金、運用益、給付を受け取る時に税制上の優遇措置が講じられます。
このような国が主導する税制優遇制度を利用して、資産運用していくことも今後は必要性が高まるでしょう。
5. 変わる年金額。資産運用などの対策を
今回は、いまのシニア世代の年金受給額をみていきました。
理想の老後を送るには年金だけでは難しそうですよね。
もちろん、年金でやりくりできるという方もいるでしょう。
ですが、理想の老後を送りたい方は、いまのうちからしっかり準備をすることが必要そうです。
今回を機に、資産運用などの「お金に働いてもらう」発想を用いてみるのも良いかもしれませんね。
参考資料
川村 哲之