振り込め詐欺による高齢者の被害を報じるニュースが後を絶ちません。
警察庁の統計によると、振り込め詐欺をはじめとする「特殊詐欺」の被害者の半数以上を70歳以上が占めているそうです。
こうしたニュースに接すると、お年寄りはお金持ちが多いの?と考えてしまう方もいると思いますが、実際のところはどうなのでしょう。
犯罪被害防止の観点はさておき、ここでは「70歳代のおひとりさま世帯」に対象を絞って、貯蓄額や年金額などの懐事情を統計から探ってみましょう。
1.「おひとりさま」70歳代の貯蓄額《中央値は485万円》
まずは70歳代の単身世帯の貯蓄事情を、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」をもとに見ていきましょう。
70歳代「おひとりさま」世帯の金融資産保有額は、平均1433万円、中央値485万円です。