注文住宅とはハウスメーカーや建築士などに設計を依頼して、自分の好きなように自由に間取りや仕様、住宅設備、外観などを決められる住宅のことをいいます。
したがって自分の理想どおりのマイホームを手に入れることができるのが注文住宅の最大のメリットといえます。
しかし実際に住んでみてから「もっとこうすれば良かった」と後悔する方も決して少なくありません。
国土交通省の令和4年度住宅市場動向調査によると、全国で注文住宅を建てた方で既存(中古)住宅を選ばなかった理由は「新築の方が気持ち良いから」が最も多く、57.5%となっています。
また全国の注文住宅取得世帯における住宅の選択理由は「信頼できる住宅メーカーだったから」が最も多く54.7%です。
さらに設備等に関する選択理由では「住宅のデザインが気に入ったから」が 62.2%で最も多く、次いで「高気密・高断熱住宅だから」が60.2%、「火災・地震・水害などへの安全性が高いから」が50.6%となっています。
デザインや住宅の基本性能を重視して注文住宅を選ぶ方が多いことがわかりますが、ライフスタイルは人によって千差万別です。
そのため「家は3回建てないと理想の家にはならない」といわれるように、なかなか一度ですべてが満足できる家にはならないのが現実です。
この夏休み中に、住宅展示場に足を運ぶ予定がある方も多いのではないでしょうか。
そこでこれから注文住宅を建てようとしている方に向けて、実際に注文住宅を建てた方の体験談をもとに、後悔した点や満足した点を紹介したいと思います。
是非ご自身の家を建てる際の参考にしてください。
注文住宅を建てた「兵庫県の40歳代夫婦」が後悔するポイント5選
紹介する事例は、次のような方の体験談となります。
- 【居住地】 兵庫県
- 【購入時の年齢】 40歳代
- 【物件】 2900万円の注文住宅
入居後に建主が感じた後悔ポイントは、次のようになります。
注文住宅の後悔ポイント1:床下収納をあまり使わない
「備蓄庫として活用できる床下収納を設置しましたが、思っていたよりも使いにくくてあまり使っていません」とのこと。
床下収納は日用品などをストックしておくことができ、床下点検口としても使用することが可能なので、非常に重宝されています。
しかし、物を出し入れする時には深くかがむ必要があるので足腰に負担がかかり、つい面倒になって使う頻度が減ってしまうことにもなりかねません。
また床下収納の上を通るたびに、ギシギシと床鳴りするのが気になる方もいます。
一方では点検口としても利用できるので、床下点検口として設置するのであれば人の往来の少ない場所や、押し入れ内部などに床下収納を兼ねて設置する方法もあります。