年金も意識する

貯蓄3000万円というのは大きな金額です。

一般的に今の70歳代以上の方は、現役世代よりも多くの収入を受け取っている方も多いでしょう。

老後の年金についても、70歳代以上の方は年金の計算方法が変わる前の期間が長いため、年金額が多い方もいらっしゃいますが、堅実に貯蓄をされている方も多くいらっしゃいます。

現役世代の方は現在の生活も大事ですが、将来のこともしっかり考える必要があります。

年金が「少ない」、「不安だ」という声はよく聞きます。

毎年、誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」、どこをみたら良いかわからないという声も聞きますが、50歳代の方には、今の働き方を60歳まで続けた時の年金額が記載されています。

その年金額で将来、生活できるかを考えてみると良いでしょう。

40歳代以下の方の「ねんきん定期便」には、今まで払い込んできた保険料での年金の額が記載されています。

【図表3】今後の年収が60歳まで続いた場合の年金額(※ねんきん定期便に記載されている金額にプラスしてください)

出所:60歳までの老齢基礎年金と老齢厚生年金の合計額を計算し筆者作成

夏休みは老後に向けて考える時間も作ろう

一般に老後の生活費は公的年金だけでは足りないと言われていますし、現実的には預貯金を取り崩しながら、生活されている方も多いです。

ただし、運用しながら取り崩すほうが資金を長く持ち続けることができます。

安心して生活できる準備を目指し、この夏休みにじっくり考えてみてはいかがでしょうか。

参考資料

香月 和政