「おひとりさま」とは、誰かと共に暮らすことなく一人で生活する方を指します。

今回は、老後を一人で過ごすおひとりさまの暮らしぶりを「お金」をテーマに見ていきます。

生涯未婚率が上がっている昨今では、「おひとりさま」と聞くと、「気楽でいい」、「自分のペースで生活できる」など、いい面がクローズアップされがちです。

ですが、言い方を変えればすべてが自己責任です。

しかし、驚くことに貯蓄ゼロの「おひとりさま」が一定数存在するのです。

はたして、どれくらいの割合で貯蓄ゼロのおひとりさまがいるのか。老後の年金・生活費についても確認してみましょう。

1. おひとりさま「貯蓄ゼロ」60歳代はどのくらいいる?

おひとりさまに限ったことではありませんが、年金収入だけでやりくりができない時には貯蓄を取り崩してカバーする必要があります。

では、多くの方が退職を迎え「老後」がスタートする60歳代時点の、おひとりさまの貯蓄はどのくらいあるのでしょうか。

1.1 おひとりさま「貯蓄ゼロ」の60歳代の割合

60歳代おひとりさま世帯の貯蓄ゼロの割合は28.5%。

意外と多くのおひとりさまが、貯蓄ゼロで60歳代を迎えているようです。

65歳定年の企業も増えつつあるので、これから退職金を受け取り老後資金に充てる予定の方もいるかもしれないですね。

将来、退職金をどのくらい受け取れるかも含めて、年金生活が始まるまでにどのくらいの貯蓄が必要かを考えておく必要があるでしょう。