厚生年金でもシニア女性の平均は月約10万円
では現代シニアがどれだけ年金を受け取っているかというと、厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば以下の通り。
国民(基礎)年金の平均年金月額(令和3年度)
全体:5万6368円
- 男性:5万9013円
- 女性:5万4346円
厚生年金の平均年金月額(令和3年度)
全体:14万3965円
- 男性:16万3380円
- 女性:10万4686円
※国民年金部分を含む
国民年金では5万円台、厚生年金でも女性は10万円台です。
男性の平均より約6万円低いのは、女性の方が賃金が低い傾向にあること、また育児や介護で離職する方が多いことなどがあげられるでしょう。
ちなみに国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」によれば、正社員であっても平均年収は男性で570万円、女性で 389万円と約180万円の差があります。
【図表2】の厚生年金の1万円刻みの受給権者数をみても分かる通り、男性は「月15~20万円」が多いですが、女性は「月9~11万円」が多くなっています。
もちろん雇用形態や年収は個人差がありますが、女性のほうが将来の年金額が少ないことは早くから知っておきたいところでしょう。
キャリアを考える際にも、やりがいや適正、働きやすさだけでなく、先まで見据えて検討したいところです。