支援の対象となりにくいおひとりさま女性

子育て世帯を対象にした給付金や育休中の給与の扱いについて日常的に話題となっています。

その一方で、不安定な経済状況にあるおひとりさま女性に対する支援は手薄いといえるでしょう。

おひとりさま女性の中には社食で一番安いメニューを選択している方や、腹持ちのよさそうなパン一つ食べて夜遅くまで働かれている方もいます。

経済的余裕のなさや非正規雇用という立場にある人に対して「本人の選択」「努力不足」といった見方をする人も少なからずいます。

しかし、ミドル層の女性たちは現在のように職場における女性の活躍が推進されていない時代に就職活動を行っていた他、大学・短大卒業時に結婚・出産を機に仕事を辞めることを前提に職を選ぶことは珍しくはありませんでした。

また、この世代には就職氷河期世代も含まれており、優秀で、かつ人望のある人であっても就職活動で苦労された方も多いです。長岡市では、2023年8月31日に就職氷河期世代を主な対象とした「合同企業説明会&相談会」がおこなわれる予定です。

その他にも、人の性格はそれぞれ異なりますので、正社員が性に合わない方や結婚生活に自信がない方もいます。

社会が単身でありながらも不安定な雇用形態で働く女性によっても支えられていることを忘れてはいけません。

たまの贅沢も難しい状況にあるおひとりさまを対象にした給付金の支給の他、おひとりさまが老後も安心して暮らせる公営住宅などについて検討していくことも重要といえるでしょう。

参考資料

西田 梨紗