株式会社村田製作所(6981)(以下「同社」という)が、2024年3月期第1四半期連結決算(対象期間:2023年4月1日~2023年6月30日)を発表した。
同社グループが属するエレクトロニクス市場の部品需要は、半導体不足の緩和による自動車生産台数の増加もありモビリティ向けは増加した。しかしながら、民生用電子機器(スマートフォンやPC)は完成品の需要自体が減少し、全体として減少した。
村田製作所の当第1四半期連結業績
需要減少が主な要因となり、売上高を示す売上収益は前年同期比▲15.8%、各段階利益も軒並み減益となった。とりわけ、営業利益は▲44.8%と大幅な減益となった。
利益には、円安や固定費の減少などの増益要因の一方で、操業度差異や製品価格の値下がりという減益要因もあった。減益要因が上回った結果、前述のとおり営業利益、親会社の所有者に帰属する四半期利益への影響が大きくなった。
商船三井のセグメント分析
「コンポーネント」、「デ バ イ ス ・ モ ジ ュ ー ル」の売上収益の合計額が、同社売上収益の99.9%を占めるため、2セグメントを取り上げる。
商船三井のコンポーネント
売上収益は前年同期比▲19.5%の減収、営業利益は前年同期比▲40.4%の減収となった。
【コンデンサ】
積層セラミックコンデンサ(MLCC)などが含まれる。
積層セラミックコンデンサがモビリティ向けで増加したが、スマートフォン・基地局やPC向けを中心に幅広い用途で減少した。
その結果、コンデンサの売上収益は前年同期比▲16.2%となった。
【インダクタ・EMIフィルタ】
インダクタ、EMI除去フィルタが含まれる。
EMI除去フィルタやインダクタがモビリティ向けで増加したが、インダクタがスマートフォンやPC向けで減少した。
その結果、インダクタ・EMIフィルタの売上収益は前年同期比▲17.1%となった。