商船三井のデ バ イ ス ・ モ ジ ュ ー ル

売上収益は前年同期比▲15.0%の減収、営業利益は前年同期から▲26億円の減益となった。

【高周波・通信】

コネクティビティモジュール、樹脂多層基板、高周波モジュール、表面波フィルタなどが含まれる。

樹脂多層基板や表面波フィルタがスマートフォン向けで増加したが、コネクティビティモジュールや高周波モジュールがスマートフォン向けで減少した。

その結果、高周波・通信の売上収益は前年同期比▲18.9%となった。

【エナジー・パワー】

リチウムイオン二次電池、電源モジュールが含まれる。

リチウムイオン二次電池がパワーツール向けで減少した。

その結果、エナジー・パワーの売上収益は前年同期比▲6.4%となった。

【機能デバイス】

センサ、タイミングデバイスなどが含まれる。

センサがモビリティ向けで増加したが、センサやタイミングデバイスがPCやスマートフォン向けで減少した。

その結果、機能デバイスの売上収益は前年同期比▲15.7%となった。

村田製作所の用途別売上収益概況

【通信】

スマートフォン向けにおいて、コネクティビティモジュール、高周波モジュール、積層セラミックコンデンサが減少したことに加え、基地局向けで積層セラミックコンデンサが減少した。

その結果、通信用途の売上収益は前年同期比▲20.7%となった。

【モビリティ】

円安による増収効果や自動車生産台数の回復もあり、積層セラミックコンデンサやEMI除去フィルタが増加した。

その結果、モビリティ用途の売上収益は前年同期比+8.4%となった。

【コンピュータ】

PC向けで積層セラミックコンデンサやインダクタ、コネクティビティモジュールが減少した。

その結果、コンピュータ用途の売上収益は前年同期比▲33.7%となった。

【家電】

パワーツール向けでリチウムイオン二次電池が減少した。

その結果、家電用途の売上収益は前年同四半期連結累計期間に比べ18.1%減の42,034百万円となった。

【産業・その他】

代理店や産業機器向けで積層セラミックコンデンサが減少した。

その結果、産業・その他用途の売上収益は前年同期比▲16.6%となった。

村田製作所のフィリピンでの新生産棟着工

同社は2023年8月1日、フィリピンで新たに積層セラミックコンデンサ(MLCC)生産棟の建設を始めたと発表した。投資総額は建物のみで約112億円、竣工は2025年9月末を予定している。

同社は、中長期的に積層セラミックコンデンサ(MLCC)の需要増加を見込み、新生産棟の建設は需要へ対応するための体制構築を目的とする。

同社の積層セラミックコンデンサ(MLCC)生産棟建設は、タイと島根県太田市では2023年に新棟を竣工しており、中国でも2024年4月末の新棟を竣工を予定している。

村田製作所の配当

1株当たり中間配当予想額は前期と同じ75円、1株当たり期末配当予想を前期比▲10円の25円とする。合計では前期比▲50円の100円と予想している。

村田製作所の株価

2024年3月期第1四半期連結決算の発表前となる、2023年7月31日の終値は8325円であった。

当第1四半期連結決算の発表を受けて、年初来安値を更新し、2023年6月14日の8662円から、2023年8月1日9:59には8736円となった。

2023年8月1日の終値は、前日より364円高の8689円となった。

参考資料

石川 貴康