アルファード/ヴェルファイアのパワーユニット新旧比較
次にパワーユニットの比較をします。
新型と旧型の最も大きな違いはV型6気筒の3.5Lエンジンが廃止され、ヴェルファイアのみ新たに2.4Lターボエンジンが設定されたことです。
また、直列4気筒の2.5Lエンジンはアルファードのみに採用されており、ヴェルファイアは2.4Lターボエンジンと2.5Lハイブリッドのみの設定になっています。
2.5Lハイブリッドはエンジンが2AR-FXE型から最新のA25A-FXS型に置き換えられ、燃費と出力が向上しています。さらに、モーターも変更されたことでシステム最高出力と燃費を同時に向上させました。
ヴェルファイアに新しく設定された2.4Lターボは、それまでの3.5Lエンジンを大きく上回るトルクで、走行性能を重視するユーザーを満足させる内容となっています。
トヨタ2023年新型「アルファード/ヴェルファイア」のグレードと価格 新旧比較
旧型アルファード/ヴェルファイアの価格帯は、アルファードが359万7000円~775万2000円 、ヴェルファイアが 424万円~508万8400円でした。
それに対して新型ではアルファードが540万円~872万円、ヴェルファイアが 655万円~892万円となっています。
もっともリーズナブルなアルファード2.5Lのグレードを比較しても約180万円も新型の方が高くなっています。
これは新型アルファード/ヴェルファイアが「性能を世界基準に昇華させる」を開発テーマに定め、性能、装備、快適性、安全性能など“高級サルーン”として全ての面で進化されたことによるものでしょう。
また、ヴェルファイアのエントリー価格が非常に高くなっているのは2.5Lガソリンエンジン車の設定がなくなり、Z Premierが最低価格グレードとなったことが原因です。
そしてグレード体系での変化では、ハイブリッド車に旧型には設定のなかった2WDが加わっています。
旧型ではグレードが豊富に用意されていてグレード選びが難しかったのですが、新型ではグレード構成が非常にシンプルになって選びやすくなっています。
トヨタ2023年新型「アルファード/ヴェルファイア」まとめ
新型アルファード/ヴェルファイアが旧型とどう変わったのか、新旧モデルを比較しながら紹介しました。
これまで通り国内最上級ミニバンとしての高級感や上質さ、そして洗練されたデザインは変わらず、時代に合わせて進化したアルファード/ヴェルファイア。
新旧モデルを比較することでその進化を理解していただけたでしょうか。
参考資料
- トヨタ「2023年06月21日 新型「アルファード」「ヴェルファイア」を発売」
- トヨタ公式「新型「アルファード」「ヴェルファイア」を発売」
- トヨタ公式「TOYOTA、アルファードならびにヴェルファイアをフルモデルチェンジ」
- トヨタ「アルファード主要諸元」
- トヨタ「アルファードWEBカタログ」
- トヨタ「ヴェルファイア主要諸元」
- トヨタ「ヴェルファイアWEBカタログ」
田中 秀雄