「大卒・高卒」の生涯賃金はどのくらい差があるのか

学歴の違いで退職金に数百万円という大きな差が生じることがわかりましたが、生涯賃金の差はいくらになるのでしょうか。

生涯賃金とは、1人の労働者が新卒から定年までにわたって得られる賃金の総額を指します。

独立行政法人労働政策研究所・研修機構が厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」を元に算出した生涯賃金をみてみると、男女の生涯賃金(退職金は含めない)は【図表3】の結果となりました。

上記表をみると、学校卒業後にフルタイムで正社員を続けた場合の60歳までの生涯賃金は、男性で5000万円の差、女性で6000万円の差が出ていることがわかります。

上記に加えて、大企業の場合は約500万円、中小企業の場合は約100万円ほど退職金に差が生じることから、生涯で得られる金額差はさらに広がると考えられます。

また、現代の日本では60歳以降も働き続ける人が増えていますね。

退職金を受けたあと、平均的な引退年齢まで非正社員として働き続けた場合は、大卒と高卒で得られる生涯賃金は【図表4】のようになります。

あくまでも平均ではありますが、高卒と大卒の生涯賃金の差は約5000万円から8000万円ほどだと言えるでしょう。