株式会社オリエンタルランド(4661)(以下「同社」という)が、2024年3月期第1四半期連結決算(対象期間:2023年4月1日~2023年6月30日)を発表した。
入園者数の増加による影響が大きく、大幅な増収増益となった。

同社は、セグメント別で業績の変動要因を発表していることから、セグメントごとに決算内容を見ていく。

オリエンタルランドのテーマパーク事業

オリエンタルランドのテーマパーク事業売上高

まずは入園者数が想定を上回ったことが挙げられる。増減要因は以下のとおりである。

  • 東京ディズニーリゾート40周年イベント「ドリームゴーラウンド」による増
  • 期間限定券種による増
  • 海外ゲスト数の増
  • 制限緩和による増

また、ゲスト1⼈当たり売上⾼も想定以上であった。増減要因は以下のとおりである。

  • ディズニー・プレミアアクセスの増(アトラクション・ショー収⼊)
  • 低価格帯チケット構成⽐の増(アトラクション・ショー収⼊)
  • 東京ディズニーリゾート40周年関連商品販売の増(商品販売収⼊)
  • ⼊園者数増加によるテーブルサービス店舗の利⽤構成⽐の減(飲⾷販売収⼊)

アトラクション・ショー収⼊と商品販売収⼊の増加により、ゲスト1⼈当たり売上⾼が増加している。

オリエンタルランドのテーマパーク事業営業利益

人件費が前年同期比+29億円、販売促進費が前年同期比+10億円、メンテナンス関連費用が前年同期比+4億円、と販管費は増加した。
ただし、売上高の増加が大きく上回り、営業利益は前年同期比+109.8%の大幅増益となった。