iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)は、節税メリットを受けながら老後資産の形成ができる私的年金制度です。

公的年金だけに頼る老後に不安を覚え、iDeCoの利用を検討している方も多いでしょう。

iDeCoの利用には金融機関での口座開設が必要となりますが、どこで口座を開設すれば良いかで悩んでいる方も多いでしょう。

そこで今回はiDeCoの金融機関の選び方や、iDeCoを利用するうえでおすすめの証券会社などを紹介します。

iDeCoの利用を検討している方はぜひ参考にしてください。

この記事を読んでわかること

  • iDeCoの金融機関はどこがいいか
  • iDeCoの金融機関の選び方
  • iDeCoにおすすめの金融機関3選

iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)とは

まずはiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)の内容をおさらいしましょう。

iDeCoは節税メリットを受けながら老後に必要な資産を形成できる私的年金です。

毎月5000円から任意の掛金を拠出して投資信託などの金融商品を運用します。

掛金と運用によって得られた利益は60歳以降に年金などの形式で受け取れるしくみです。

出所:iDeCo公式サイト

iDeCoにはさまざまな節税メリットが用意されています。

<iDeCoの節税メリット>

  1. 毎月の掛金が全額所得控除の対象となる(所得税・住民税が安くなる)
  2. 運用による利益は非課税(通常、投資の利益には約20%の税負担がかかる)
  3. 掛金と運用益の受取金額も控除の対象になる

とりわけ掛金が所得控除の対象となる点は大きなメリットとなるでしょう。
所得税や住民税を圧縮できるので、税負担を重く感じている自営業や会社員の方はぜひ取り組みたいところです。

MeChoice編集部厳選!iDeCoの運用におすすめの証券会社で口座開設をする

iDeCoの金融機関の選び方

beeboys/shutterstock.com

iDeCoを利用するには金融機関での口座開設が必要です。

現在ではさまざまな金融機関がiDeCoの口座を提供していることから、どこで口座開設をするかで悩んでいる方は少なくないでしょう。

結論から言うと、iDeCoの金融機関は次の3つを選定基準として選ぶことをおすすめします。

  • 口座管理手数料の安さ
  • 商品ラインナップの豊富さ
  • サポート体制

それぞれ詳しく解説していきます。

1. 口座管理手数料の安さ

iDeCoの金融機関を選ぶ際には口座管理手数料に注目しましょう。

口座管理手数料はiDeCoの利用に際して毎月かかるコストです。

金融機関によって金額は異なります。

なるべくコストを抑えてiDeCoを運用したい方は口座管理手数料の低い金融機関を選ぶようにしましょう。

2. 商品ラインナップの豊富さ

iDeCoは主に投資信託を運用することで老後資産を形成する私的年金です。

金融機関によって運用できる投資信託や商品ラインナップが異なります。

実際に主要な金融機関の取扱商品数を見てみましょう。

<主要証券会社のiDeCoラインナップ>

証券会社名

取り扱い本数

SBI証券

35本

楽天証券

30本

松井証券

31本

マネックス証券

27本

auカブコム証券

22本

大和証券

22本

野村證券

25本

SMBC日興証券

27本

イオン銀行

22本

※2023年7月時点

豊富な商品ラインナップのなかから運用する商品を決めたいのであれば、取扱商品数の多い金融機関を選ぶと良いでしょう。

また、すでに運用したい投資信託などが決まっている場合は、それを取り扱っている金融機関で口座開設するのも1つの手です。

3. サポート体制

iDeCoの金融機関を選ぶ際にはサポート体制にも注目すると良いでしょう。

例えば、主要ネット証券の一社であるマネックス証券ではiDeCo専用のロボアドバイザーを用意。

ユーザーは簡単な質問に答えるだけで最適な運用プランの提案を受けることができます。

また松井証券ではiDeCo専用の問い合わせ窓口として「iDeCoサポート」を設置しています。

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iDeCoにおすすめの証券会社4選

Arsenii Palivoda/shutterstock.com

ここではiDeCoにおすすめの金融機関として以下の4社を紹介します。

  • SBI証券
  • 楽天証券
  • マネックス証券
  • 松井証券

いずれも口座管理手数料が安く、商品ラインナップが豊富な人気ネット証券です。

ぜひ金融機関選びの参考にしてください。

※各データは2023年7月時点のものになります。

1. 楽天証券

楽天証券は新規加入者数3年連続NO1に輝いた人気証券会社です。

商品ラインナップは「楽天証券経済研究所」が厳選した32本。

世界の約8800銘柄に投資できる人気ファンド「楽天全世界株式インデックスファンド」をはじめ、以下のような商品が運用できます。

  • たわらノーロード先進国株式
  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド

毎月かかる口座管理手数料も業界最安水準となる171円です。

2. マネックス証券

マネックス証券は「2023年 オリコン顧客満足度®ランキング」の「iDeCo 証券会社」で4年連続1位を獲得している実力派です。

iDeCoを利用する場合は適切な運用商品選びが大切になりますが、マネックス証券ではiDeCo人気商品ランキングを発表することで利用者の商品選びをサポートしています。

また、iDeCo専用のロボアドバイザーも用意しており、利用者は5つの質問に答えるだけで最適な運用プランを提案してもらえます。

iDeCo専門のオペレーターが対応してくれる問い合わせダイヤルも魅力的です。

3. 松井証券

松井証券はサポート体制が高く評価されている証券会社です。

HDI-Japan(ヘルプデスク協会)が主催する「2022年度問合せ窓口格付け(証券業界)」では、「問合せ窓口」と「webサポート」の両部門で12年連続の「三つ星」(最高評価)を獲得しています。

iDeCo専用の問い合わせ窓口として「iDeCoサポート」も設置しており、専門のオペレーターが対応にあたってくれます。

4. SBI証券

SBI証券は商品ラインナップが充実した証券会社です。

市場平均を示す指数に連動した投資成果を目指すインデックス投資信託は21本、市場平均を上回る投資成果を目指すアクティブ投資信託は13本が用意されています。

毎月かかる「口座管理手数料」が業界最安水準の171円である点も魅力的です。

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参考資料

まとめ

  • iDeCoの金融機関は3つの選定基準で選ぶことが大切
  • 3つの選定基準は1. 口座管理手数料の安さ、2. 商品ラインナップの豊富さ、3. サポート体制
  • おすすめはSBI・楽天・マネックス・松井の4社
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MeChoice編集部