●年収500万円以上750万円未満の世帯の平均貯蓄額は1226万円

金融広報中央委員会の調査によると、図表のとおり「年収500万円以上750万円未満」の世帯の平均貯蓄額は1226万円です。

ただし、貯蓄額の多い一部資産家や高齢者が平均値を引き上げており、中央値(※)を見ると500万円と平均額の半分以下です。

※貯蓄額の少ない世帯から順に並べたときちょうど中央に位置する世帯の貯蓄額

年収500万円以上750万円未満の世帯の中には、貯蓄額が2000万円以上の世帯が20%以上を占める一方、貯蓄0円世帯が約18%あります。

【図表】世帯主の年齢別の平均貯蓄額と中央値

出所:金融広報中央委員会の調査データを参考に筆者作成

【図表】年収別の平均貯蓄額と中央値

出所:金融広報中央委員会の調査データを参考に筆者作成

 

大学卒業までにかかる教育費は1000万円以上

文部科学省の調査によると、幼稚園から高校卒業までにかかる教育費は、約574万円から約1838万円です。

大学以降の進路によっても教育費は大きく異なりますが、子ども1人当たり1000万円以上の教育費がかかります。

高校卒業までの教育費を日常生活費で賄うとすると、大学の入学費や授業料として500万円以上は準備したいところです。

国公立大学に進学したり、奨学金を利用したりすると費用は抑えられますが、授業料の高い学校・学部に進学したり、下宿が必要な場合は教育費が膨らみます。