三菱自動車の為替影響

前年同期比で見ると、売上レートで当第1四半期は対ドルで9円の円安、対ユーロで11円の円安であった。

同社の当第1四半期売上台数は、総数の78.0%を海外売上が占めている。そのため、売上および利益において、円安は好業績の追い風となった。

三菱自動車の配当

同社は通期業績予想を上方修正したが、年間配当金額については据え置いた。

前期よりは5円の増額となっているので、利益の株主還元は考慮しつつも、財務基盤の立て直しを優先することになる。

三菱自動車の業績予想の修正

第1四半期連結決算を受けて、同社想定よりも円安進行したことから、通期業績予想を上方に修正した。売上高+800億円、営業利益+200億円、純利益+100億円、としているが、今後の為替動向にも注視する必要がある。

三菱自動車の株価

2024年3月期第1四半期連結決算の発表前となる、2023年7月21日の終値は519円であった。

当第1四半期連結決算の発表および通期業績の上方修正を受けて、年初来安値を更新し、2023年7月25日には586円、その後、2023年8月1日13:19には599円となった。

2023年8月1日の終値は、前日より26円安の597円となった。

編集部より:株価情報を更新(2023年8月1日15:00)

参考資料

石川 貴康