自分の子どもには、少しでも良い環境で学習して欲しいと、私立中学校への進学を検討しているご家庭はありませんか。夏休みに入り、受験に向けて夏期講習を受けるお子さんもいるでしょう。
特に都市部や首都圏では、中学受験を目指す子どもは増えており、過熱傾向にあるようです。
今回は、実際に私立中学校に通うために必要となる学費をご紹介します。また、子どもが私立中学校に通っている親の世帯年収もチェックしていきましょう。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
私立中学校にかかる学費はいくら?
まずは、私立の中学校に通うために必要な学費を公立中学校と比較してみましょう。
文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」によると、公立と私立に通わせた場合のそれぞれの1年あたりの学習費用の平均(学校外活動費・学校給食費・学校教育費すべてを含めた金額)は、以下の通りとなっています。
- 公立中学校: 53万8799円
- 私立中学校:143万6353円
私立中学の学習費用は、公立中学の約2.7倍が必要となります。また、私立中学校3年間で必要となる金額は、約431万円です。
私立中学校に通わせる親の世帯年収
公立中学校に通うよりも、私立中学校に通う方が、はるかに学費がかかります。では、実際に子どもが私立中学校に通っている家庭では、世帯年収はどのくらいあるのでしょうか。
文部科学省「子供の学習費調査」に掲載されている年間収入の世帯割合を公立中学校と私立中学校に分けてチェックしていきます。
<公立中学校世帯の年間収入の割合>
- 400万円未満 :10.2%
- 400~599万円 :21.2%
- 600~799万円 :26.6%
- 800~999万円 :20.5%
- 1000~1199万円 :11.3%
- 1200万円以上 :10.3%
<私立中学校世帯の年間収入の割合>
- 400万円未満 :3.8%
- 400~599万円 :6.2%
- 600~799万円 :15.4%
- 800~999万円 :16.8%
- 1000~1199万円 :17.7%
- 1200万円以上 :40.1%
公立中学校に通う世帯の年収は、年収600~799万円の世帯が最も多くを占めており、年収1000万円以上の世帯は、全体の約22%です。
一方、私立中学校に通う世帯の年収は、年収1200万円以上の世帯が最も多くを占めており、年収1000万円以上の世帯は、全体の約58%と半分を超えています。
やはり、私立中学校に子どもを通わせている世帯は、公立中学と比べて、世帯年収が高い家庭が多いということが分かります。
私立中学校に通う世帯が必要なその他の教育費
先ほどご紹介した通り、私立中学校の学費は、公立中学校に比べて大幅に高く約2.7倍ですが、必要なお金はそれだけではありません。
例えば、私立中学校への中学受験をするために、塾に通う必要があります。中学受験では、小学4年生から6年生まで大手塾に通うのが一般的です。夏期講習や春期講習、テストなどを全て受講すると、200〜300万円くらいが必要になるケースもあります。
さらに、私立の中学校に進学した場合、そのまま私立の高校に進学する子どもたちも多いでしょう。私立高校の学費は、公立高校に比べて約2.1倍です。私立高校に通う子どもは、塾に通って、大学受験を目指す子も多く、さらに塾の費用や、大学の費用も必要となります。
このように、私立中学校を目指して受験勉強を始めると、その後にかかる教育費もどんどん膨れ上がっていく可能性が高くなります。結果として、先ほどご紹介した通り、年収1000万円以上の世帯が私立中学校に通う子の半数以上を占めるという調査結果になっています。
子どもの教育費の貯め方
子どもを私立中学校に通わせるためには、しっかりとした子どもの教育費の計画を立てる必要があります。
残念ながら、子どもにかかる教育費は、すぐに簡単に貯められる金額ではありません。子どもが産まれた頃から、10年後20年後を見据えて、計画的にお金を貯めていく必要があります。
もしも、子どもを私立中学校に行かせ、その後私立高校や大学への進学も検討している場合、子どもが産まれてから成人するまで、毎年70万円〜100万円くらいを子どものために貯金する必要があります。進学先によってはさらに必要でしょう。
子どもの教育費用の預金口座を用意して先取り貯金を行うなどして、教育費を準備していきましょう。
私立中学校の学費まとめ
中学受験は、ただ子どもに勉強させれば良いというものではなく、マネープランをしっかり立てて、家族みんなで取り組む必要があります。
今回ご紹介した内容を参考にしながら、子どもの進路について、家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。


