「外食産業は約15兆円あると言われますが、働き手のことも考えると、チェーン店でも『よく知られている』、『働いて時給がもらえる』というだけではなく、そこで働いていること自体を人に自慢できたり、あるいはおしゃれでかわいいと思えるような、感覚的な要素で満足できる外食店でないと厳しくなるかもしれません。そうでない店舗は外国人を採用したりロボットを導入せざるを得なくなるでしょう。それを見て消費者の嗜好もまた変わってくるでしょうから、飲食店は高い時給を払っても成立する高給店舗と運営費用が安くても済む店舗への2極化が今以上に進む可能性もあるでしょう」
まとめにかえて
アルバイトの金銭面での条件は以前より良くなっている。また、企業業績は好調で、その結果株主への配当を増やす発表している上場企業も多い。アルバイトだけでなく新卒採用においても売り手市場であるという話も聞く。
その一方で、すでに仕事をしている正社員の給与はどうなっているのだろうか。場合によっては正社員の条件の改善がアルバイトなどと比べて遅行している可能性もある。実は意外と正社員受難の時期かもしれない。
LIMO編集部