総務省が2023年8月18日に公表した「消費者物価指数」における総合指数は、2022年比で3.3%の上昇になりました。
多くの家庭の消費支出が増えたことになります。上がらない賃金に対して、増えていく支出。
物価の高騰に頭を悩ませながら、近い未来で必要になってくる教育資金や住宅ローンのためにも貯金をしていく…家計のやりくりで苦労している世帯はどこも同じなのかもしれません。
しかし「今」だけではなく、自分自身の「老後の生活」も考えなければいけません。
自分と同世帯の方たちは、どれほどの貯蓄を達成しているのかご存知でしょうか。
本記事では、20歳代~70歳代の貯蓄事情についてのぞいていきたいと思います。
1. 貯蓄額の平均は?20歳代~70歳代の貯蓄額と中央値
金融広報中央委員の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」によると、金融資産非保有世帯を含む20歳代~70歳代の貯蓄額は以下のとおりでした。
1.1 20歳代の貯蓄平均と中央値
- 平均:214万円
- 中央値:44万円
- 貯蓄ゼロ:35.7%
1.2 30歳代の貯蓄平均と中央値
- 平均:526万円
- 中央値:200万円
- 貯蓄ゼロ:23.9%
1.3 40歳代の貯蓄平均と中央値
- 平均:825万円
- 中央値:250万円
- 貯蓄ゼロ:26.1%