うっとうしい梅雨の間、庭を爽やかに彩ってくれたアジサイ。
梅雨明けが近づいてくる頃には、そろそろ咲き終わりの時期を迎えます。
来年もまた美しい花を咲かせるためには、この時期に正しく剪定することが大切。今回はアジサイの剪定時期や切り方のコツを紹介します。
剪定がポイント!毎年アジサイを咲かせてコンパクトに仕立てるために
アジサイの花はその年に伸びた新しい枝に翌年の花芽ができます。7月になって花が咲き終わる時期に葉の根元をよく見ると、小さな芽ができているのに気づくでしょう。
これらの新芽のうち、最上部にあるものが翌年の花芽として生長。そのまま剪定しなければ翌年の開花は高い確率で期待できますが、年々背丈が伸びて花が目線より高くなってしまいます。
アジサイをコンパクトな姿に整えながら毎年開花を楽しみたい場合は、剪定に適切な時期と場所を間違えないことがポイントです。
アジサイの剪定は夏または冬がベスト
〈アジサイの剪定シーズン1〉夏剪定は7月末までに
アジサイの花芽は10月頃に付きますが、それまでに枝を充実させるため剪定は7月末までに済ませておくのがオススメ。7月にタイミングを逃したとしても、8月には完了しておきましょう。
剪定が遅れると、すでに形成されている花芽を間違えて切ってしまうかもしれません。花が咲き終わったら早めに剪定することで、翌年の開花率が高くなります。
〈アジサイの剪定シーズン2〉冬剪定なら秋色アジサイが楽しめる
7月に花を切ってしまわず、花色が変化する様子を楽しみたいという場合は、秋~冬に剪定する方法もあります。この方法でアンティークカラーになったアジサイが、近年人気の「秋色アジサイ」。
晩秋を過ぎると白っぽく立ち枯れたようになり、風情のある冬景色が楽しめるでしょう。