2024年1月、「つみたてNISA」は「つみたて投資枠」として、より長期的な資産形成がしやすい制度にバージョンアップされます。

年間投資枠40万円が120万円に、非課税保有期間20年間が無期限に、とそれぞれ拡大。これまで投資を躊躇していた方の中には、新しいNISAを利用してみようかなと思い始めている方も少なくないでしょう。

つみたてNISAを利用して資産運用をする際に重要なのが銘柄選びです。

そもそも投資信託が成長してくれなくてはNISAのメリットでもある「非課税」のメリットを享受することができません。

そこで今回は、つみたてNISAで投資する銘柄を選ぶ際のポイントを4つご紹介していきます。すでに始めている人は、見直してみるきっかけにしてみてくださいね。

1. つみたてNISAの商品は全部で245本!インデックス投資信託とは?

「つみたてNISA」で買える商品は、金融庁が長期・分散投資にふさわしいと厳選したものに限られています。

金融庁によると、2023年7月12日現在で、つみたてNISAの商品は全部で245本。

出所:金融庁「つみたてNISA対象商品の概要について(2023年7月12日時点)」

国内外の株式に投資する「株式型」や、債券や株式、不動産など複数資産に投資する「資産複合型」など、245本(203年7月12日時点)もの中から、銘柄を選ぶことになります。

つみたてNISAの対象投資信託を大きく分類してみましょう。

  • 指定インデックス投資信託:207本
  • 指定インデックス投資信託以外の投資信託(アクティブ運用投資信託等):30本
  • 上場株式投資信託(ETF):8本

上記の通り、つみたてNISAの対象投資信託のほとんどが「指定インデックス投資信託」です。

「インデックス投資信託」とは、日本株式ならTOPIXや日経平均、米国株式ならNYダウやS&P500、世界株式ならMSCI指数といった株価指数などの指数に連動した運用成績を目指す投資信託です。

一方、アクティブ運用投信はベンチマーク(指標)を上回る運用成績を目指す投資信託です。インデックス投資信託よりも高い利益を狙う性格をもつため、その分リスクも大きくなります。

また、アクティブ運用投信は、運用会社によって将来の利益に大きな差が出るため、運用成績のいい投資信託を選ぶのは初心者にとって難しいといわれています。

このような理由から、初心者やできるだけ安定した運用を求める方は、インデックス投資信託から選ぶと良いでしょう。