2. 公的年金をサポートするには
受給月額の割合を見ると、公的年金を頼りにして老後生活を送ることに不安を覚える人も多いのではないでしょうか。
できれば公的年金だけでなく、その他の収入源も確保しておきたいところです。
老後生活において、公的年金以外の収入源とはどのようなものがあるのでしょうか。
2.1 iDeCoの運用
iDeCoは国も推奨する、個人用の資産形成制度です。
公的年金とは別に任意で加入し、申込や掛け金の拠出、運用まで全て自分で行います。
掛金と運用益の合計金額は、原則60歳以降の受け取りと決められており、一時金として一括受給するか、5年以上20年以下の間での分割受給を選ぶことができます。
節税効果もあるため、公的年金サポートとしてメリットが高い制度です。
2.2 個人年金保険
個人年金保険は、iDeCoと同様に任意で加入する私的年金保険です。
公的年金や企業年金だけでは、老後の生活資金が不足しそうな場合に補完するものとして加入を検討します。
iDeCoと同様に、払い込んだ保険料は自分で決めた年齢に達した時点で受け取ります。
個人年金保険にはいくつかの種類があり、受取期間や保証期間のほか、保険料の運用方法によって種類が分かれます。
2.3 老後も労働による収入を確保する
個人年金保険や資産運用と合わせて、老後に適宜働くケースも考えられます。
老後生活の中で、労働によって社会との接点を持ち続けることは、生活費を稼ぐこと以外にも、有意義なことです。
老後生活の中での労働は、今後加速する高齢化社会の中で、より重要なウエイトを占めるようになるでしょう。