【老齢年金一覧表】いまのシニア世代「60歳～90歳以上」はひと月いくらもらってる？1歳刻みで確認 平均月額「国民年金は5万円台」・「厚生年金は14万円台」

2. 2023年度：国民年金と厚生年金の年金額例

ご参考までに、2023年度の年金額の例をご紹介しておきます。

2023年度の年金額は、2022年度分から「67歳以下の方は原則2.2％」、「68歳以上の方は原則1.9％」の引き上げとなります。

• 国民年金（老齢基礎年金の満額）：6万6250円
• 厚生年金（会社員の夫と専業主婦のモデル夫婦）：22万4482円※夫婦2人分の国民年金を含む

上記の厚生年金の夫婦のモデルは「平均標準報酬（賞与含む月額換算）43万9000円）で、40年間就業した場合の、老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金（満額））の受給額です。

40年間、ずっと年収が変わらないケースはそう多くないと考えられます。あくまでも参考程度に見ておきましょう。

では、実際の受給額はどのくらいなのか。いまのシニア世代の年金額に関するデータより確認していきます。

3. 国民年金【年齢別】平均年金月額

国民年金から見ていきましょう。

【国民年金・60歳代】年齢別老齢年金受給権者数及び平均年金月額

• 60歳：3万8945円
• 61歳：4万150円
• 62歳：4万1904円
• 63歳：4万3316円
• 64歳：4万3842円
• 65歳：5万8078円
• 66歳：5万8016円
• 67歳：5万7810円
• 68歳：5万7629円
• 69歳：5万7308円

【国民年金・70歳代】年齢別老齢年金受給権者数及び平均年金月額

• 70歳：5万7405円
• 71歳：5万7276円
• 72歳：5万7131円
• 73歳：5万7040円
• 74歳：5万6846円
• 75歳：5万6643円
• 76歳：5万6204円
• 77歳：5万6169円
• 78歳：5万5844円
• 79歳：5万5609円

【国民年金・80歳代】年齢別老齢年金受給権者数及び平均年金月額

• 80歳：5万5483円
• 81歳：5万7204円
• 82歳：5万6981円
• 83歳：5万6815円
• 84歳：5万6828円
• 85歳：5万6404円
• 86歳：5万6258円
• 87歳：5万5994円
• 88歳：5万5560円
• 89歳：5万5043円

【国民年金・90歳以上】年齢別老齢年金受給権者数及び平均年金月額

• 90歳以上：5万1382円

65歳から受給を開始した場合は、5万円台と年齢間でそこまで大きな差は見られません。

一方で65歳より前に受け取る「繰上げ受給」を選択した場合は、大きな差が出ていることが分かります。

60歳から64歳の間の人たちと65歳以降の人たちで差が出ているのは、前倒しして年金を受け取る「繰上げ受給」が影響しています。早く年金を受け取ることのかわりに受給額が減ってしまう為、「繰上げ受給」の選択には注意が必要です。

反対に受給開始を遅らせる「繰下げ受給」も近年では注目されています。

66歳以後75歳までの間で受給開始を繰り下げることで、1カ月につき0.7％増額した年金を受け取る制度です。

「人生100年時代」。長生きの時代に合わせた制度といえるでしょう。

ただし、繰下げ受給を選択した場合には、リタイア後～受給開始までは、自身の預貯金等の中でやりくりする必要があります。近年は、高齢者の就業機会も増えているので、労働を選択することもできるかもしれないですね。