証券会社を選ぶポイントは?選んだ証券会社で不満足な部分も

老後資金の備えをするために投資を始める場合は、証券会社で口座を開設する必要があります。

では、現在証券会社の口座を保有している人たちは、何を重視して証券会社を選んでいるのでしょうか。

株式会社ZUUの調査では、現在利用している証券会社を選んだ理由として、「取引手数料の安さ」と回答した人が最も多い結果となりました。

【図表3】

出所:株式会社ZUU「【証券口座の利用実態調査】「老後資金に不安」が5割、投資目的の口座開設では手数料の安さを重視!」

投資は長期戦になるため、長期的な利用を考えた場合は取引手数料の安さで利益に違いが出ることもあります。

老後資金だけでなく、現在の使えるお金を無駄なく活用するためにも、取引手数料の安さを重視する人も多いのでしょう。

同様に、株式会社ZUUの同調査で「開設した証券会社の不満足な部分」を聞いたところ、「手数料や手数料体系」が1位となりました。

開設当初は手数料にあまり関心がなくても、いざ投資を始めてみると取引手数料の重みを痛感することもあります。

上記のことから、今から老後資金のために投資を始める方は、「取引手数料の安さ」も重視して証券会社を検討できると良いでしょう。

投資金額はどのくらいか?100万円未満も多数

株式会社ZUUの調査で「証券口座で投資している金額」について聞いた項目では、【図表4】のとおり「100万円以上〜300万円未満」が最も多い結果となりました。

【図表4】

出所:株式会社ZUU「【証券口座の利用実態調査】「老後資金に不安」が5割、投資目的の口座開設では手数料の安さを重視!」

100万円未満の人の割合は47.2%と約半数を占めており、まだ十分に投資ができていない人もいるようです。

では、実際のところ各年代において、どのくらい貯蓄や投資をしているのが一般的なのでしょうか。

金融広報中央委員会による二人以上の世帯調査では、各年代の貯蓄額は【図表5】のようになりました。

【図表5】

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年以降)を参考に筆者作成」

平均値は「全てのデータを足したあとにデータ数で割った値」となっており、極端に貯蓄額が多い人がいた場合、平均値が偏る傾向にあります。

中央値は、対象となるデータを小さい順に並べ、中央にある値を指しており、一般的な貯蓄額の実態をしりたい方は中央値を参考にすることをおすすめします。

20歳代の貯蓄平均は214万円ですが、中央値は44万円。30歳代も貯蓄平均526万円に対して中央値が200万円と、差があります。

まずは上記表の自身の年代の中央値を老後資金の目安として、そのうちの何割かを投資に回すのも良いでしょう。