高齢化が進む日本では、「人生100年時代」という言葉が現実化しつつあります。
老後生活が長くなると、不安になるのは「老後資金問題」でしょう。
数年前に「老後資金2000万円問題」が話題となったのは今でも記憶に新しく、現在日本では年金だけでは生活できない時代になってきています。
政府は国民に資産運用を推奨しており、NISAやiDeCoといった、比較的投資初心者の方でも介入しやすい制度を導入し始めています。
本記事では、国内の20歳代から60歳代を対象にした「投資を始めたきっかけ」や「株式証券を選ぶポイント」について調査した結果について紹介していきます。
老後の備えとしておすすめの投資についても紹介しているので、「そろそろ老後資金の準備をしたい」と考えている人は参考にしてください。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
5割の人が「老後の不安」から投資を始めている
株式会社ZUUは、国内の20歳から69歳の人を対象に、投資・証券口座に関する調査を実施し公表しました。
調査概要は下記のとおりです。
- 実査機関:株式会社 マーケティング・リサーチ・サービス
- 調査目的:証券口座の利用状況に関する調査
- 調査対象:証券会社の口座を保有している方(証券会社の口座を保有する国内の20代~60代の各年代から男女それぞれ約50人ずつ)
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 調査対象者数:506名(男:254名 女:252名)
- 調査実施期間:2023年6月中
- 調査対象地域:日本国内
- リリース公開日:2023年6月30日
上記調査の結果、投資を始めたきっかけとして54.2%の人が「老後資金に不安を抱いたから」と回答しています。
【図表1】を見ると、2人に1人は「老後の不安」から投資を始めており、老後資金の備えとして「投資」を選択する人が多いとわかります。
老後生活における不安は、どの年代においても多く、金融広報中央委員会の「二人以上世帯」の調査データでは、全体の約8割が「老後が心配」と回答しており、とくに30〜40歳代で不安を感じている人が多いようです【図表2参照】。
金融広報中央委員会の同調査では、老後生活を心配する理由として最も多かったのは「十分な金融資産がないから」であり、どの年代においても6割以上を占める結果となっています。
上記の理由から、老後資金の不十分さに漠然と老後の不安を感じ、投資を始める人もいるのではないかと考えられます。