エコロジーな暑さ対策として近年注目を集めるグリーンカーテン。ツル性の野菜をグリーンカーテンに仕立てると、涼しさだけでなく収穫する楽しみも味わえて一挙両得です。

今回はツル性野菜でグリーンカーテンを作るコツや、オススメの品種を紹介します。

グリーンカーテンの効果

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夏の強い日差しを和らげて、涼しい日陰を作ってくれるグリーンカーテン。窓から入る光の量を軽減することで室内の気温が下がり、エアコンなどの節電対策に効果的です。

葉は光を浴びて光合成を行うと酸素や水蒸気を発生させるため、グリーンカーテンを通り抜けて吹き込んでくる風も爽やかに。

また、みずみずしい緑が一面に広がっている風景は、美観とともに外からの目隠しの役割も果たしてくれるでしょう。ナチュラルな雰囲気が暮らしに潤いと癒やしを与えてくれます。

ツル性野菜でグリーンカーテンを作る〈5つのコツ〉

〈コツその1〉長方形のプランターに植える

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カーテンのように広がるようにするために、横幅の広い長方形のプランターに数株植えます。植木鉢に一株ずつ植える場合は、複数個用意して並べましょう。

根をしっかり張って大きく育つように、プランターは深めのものがオススメです。

〈コツその2〉日当たりのよいところで育てる

光をタップリ浴びてスクスク生長するためには、日当たりのよい場所で育てることが大切です。エアコンの室外機から排出される風が当たらない場所に置きましょう。

〈コツその3〉摘芯して脇芽を増やす

摘芯とはこれから伸びようとする新芽の先端をカットすること。植物が縦方向だけでなく、できるだけ横方向にも伸びて行くようにするには摘芯が必要です。

50センチ程度まで主となる親ヅルが伸びたら、先端をカットしましょう。摘芯することで葉の根元から出た脇芽が子ヅルとなり、ネットをおおうように広がります。

〈コツその4〉最初の花は摘み取る

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早いものでは植えてしばらくすると花芽が付きます。花や実を楽しみたいところですが、初期にできる花芽は摘み取っておくのがオススメです。

花を咲かせて実を付けるエネルギーを生長する力に変えることで、株が疲れることなくどんどん大きく生長します。

〈コツその5〉水切れに気をつける

葉がたくさん茂って活発に生育すると、多くの水分が必要になります。気温が高い夏は水分の蒸発が早いので、水切れには気をつけましょう。

鉢植えはとくに土が乾きやすいため、夏は1日に2回水やりが必要に。朝夕の涼しい時間帯に、鉢底から水が流れ出るまでタップリと水をあげましょう。