3.【おひとりさま】「毎月の支出」はいくら?

では、「おひとりさま」は毎月どれくらいの支出があるのでしょうか。

出所:総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2022年(令和4年)平均結果の概要」

総務省統計局が公表した「家計調査報告 家計収支編 2022年(令和4年)平均結果の概要」によれば、65歳以上の単身無職世帯の月の支出は「14万3139円」です。

一方、実収入の平均は13万4915円(※うち「社会保障給付(公的年金など)」が12万1496円)でした。

毎月、8224円の赤字が出る計算になります。年金収入だけに絞ると、2万1643円の赤字です。

あくまでも平均値ですが、ひと月で約14万4000円を超える支出があると、貯蓄から約1万円を取り崩さなければいけません。無駄な出費が多い場合は家計を見直す必要があるでしょう。

家計を見直すのは良いことですが、あまり生活を切り詰めての暮らしはおすすめしません。

「人生100年以上」と言われるように人生は長いので最初に無理をしすぎると良くないでしょう。

ここまで見てきて老後の大切な収入源である年金だけで老後安泰ではないのが分かります。

充実した老後を過ごすためにも、やはり現役時代の今、しっかりと準備をしておきたいものです。

4.まとめにかえて

今回は「おひとりさま」のお金事情について眺めてきました。

「超低金利時代」の日本。銀行にお金を預けても増えることは期待できない時代です。

「お金を寝かしておく」のではなく「お金に働いてもらう」ことがこれからの資産形成におけるカギとなるでしょう。

「お金に働いてもらう」=「資産運用」です。「資産運用」にはリスクはつきものですが、正しい情報を集めて老後に備えることができれば良いですね。

参考資料

山本 大樹