日本郵船の株価は年初は堅調でしたが、3月の金融セクターの不安に伴う株安の影響を受けて下落したと考えられます。

さらに配当落ちのタイミングと重なったため、その後も冴えない動きが続いたのでしょう。

日本郵船の株価推移(終値ベース。以降も特記ない限り全て終値ベース)2022年12月30日〜2022年6月30日

出所:各種資料をもとに筆者作成

また、5月初に入ると業績の減速感などが重しとなり、株は年初来で見ると安値圏で推移していると考えられます。今回は日本郵船の株価を見ていきましょう。

※株式分割の影響は、株価や配当金、株式数など全て遡及修正して株価を調整しています。
※記事中で記載の株価は全て終値となっています。

1.【日本郵船(9101)の株価】欧米の金融不安の波及

日本郵船の株価は、年初来しばらくは堅調な動きが続いていました。しかし、2023年3月に発生したシリコンバレーバンクの破綻やクレディ・スイスの買収により金融セクターへの不安が高まり、幅広い株価が下落しました。

日本郵船は景気動向の影響を受けやすい景気敏感株の一つであることもあり、3月には日本の株式市場とともに日本郵船の株価は下落したと考えられます。