70歳代で「貯蓄3000万円を維持する世帯」はどれほどいるのか紐解く 70歳～79歳「厚生年金と国民年金の平均月額」

2. 70歳～79歳「厚生年金と国民年金の平均月額」も年齢ごとに確認

老後生活の収入の柱となる年金についても、厚生労働省「令和３年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に、1歳刻みで確認していきましょう。

出所：厚生労働省年金局「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」

そもそも、公的年金の構造をあまり知らないという方もいるかもしれません。日本の公的年金は2階建て構造と呼ばれています。

出所：日本年金機構「国民年金・厚生年金保険被保険者のしおり」（令和5年4月）、厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」をもとに、LIMO編集部作成

1階部分は「国民年金」で、日本に住む20歳～60歳未満の方が原則として加入する年金です。自営業やフリーランス、専業主婦（主夫）などの方は、将来国民年金（老齢基礎年金）が受給できます。

保険料は一律のため、受給額に大きな差はありません。

2階部分は「厚生年金」で、会社員や公務員などが国民年金に上乗せして加入する公的年金です。国民年金と違い、現役時代の年金加入期間や年収により受給額に大きな差が出ます。

まずは、ご自身がどの公的年金の受給資格があるかを確認しましょう。

より詳しい受給額を知りたい方は、年に1度郵送される「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認できます。