この春~夏に40歳を迎えた会社員の方は、「手取りが減った?」と思ったことが多いのではないでしょうか。
40歳を迎えると「介護保険料」の支払義務が発生し、一生涯支払うことになります。
そこで今回は、介護保険制度と介護保険料のしくみについて解説したいと思います。
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介護保険制度を簡単におさらい
介護保険制度は、介護を社会全体で支えることを目的として、2000年に創設された制度です。
介護保険の被保険者は、65歳以上の第1号被保険者と、40歳〜64歳までの第2号被保険者に分けられます。
介護保険制度が創設された理由は、年々深刻さを増す少子高齢化問題です。
内閣府の「高齢者の推移と将来推計」を見ると、1950年代の高齢者人口(65歳以上)は4.9%だったのに対し、2020年には28.9%、2025年以降は30%を超えると推計されています。
一昔前は親の介護を子どもが担っていましたが、少子高齢化に歯止めがかからない現代日本において、子どもだけで親の介護をするのは困難です。
介護保険制度は、こうした介護の問題を解消するために創設されました。