3.「富裕層たちの共通項」とは

今より資産を増やしたいと考えるとき、方法としてまず思い浮かべるのは「収入を増やす」という方が多いのではないでしょうか。

富裕層の発想は逆です。意識していることは共通して収入ではなく支出です。

自分のポケットから出ていくお金を、富裕層は使用目的によって自然と3つに分け、強い気持ちを持って明確にコントロールすることができます。

3.1《投資》将来的に自分の所得になりえることにお金をだす

将来的に自分の所得になるであろうというモノにお金をだす。これは多くの富裕層に見られる特徴です。

具体的には株や投資信託、投資用不動産などの「資産運用商品」です。一朝一夕で増やすのではなく、じっくりと時間をかけて増やしていくことになるため、計画性が重要視されます。しかし、財産を築くためには非常に有効な方法でしょう。

3.2《消費》生きていく上での必要経費を上手にコントロール

富裕層の多くは、「生活に不可欠な衣食住のための基本支出」を適切に管理しています。無理に支出を減らすというのではなく、うまく管理をされているということです。

富裕層の中には「消費」を自身のモチベーション向上の源としている方もいるようです。

ちょっとだけ背伸びをして良い家に住む、ちょっとだけご褒美に素敵なレストランでディナーをするといったように、次の「浪費」とならない適度さを保てるかがポイントのようです。

3.3《浪費》ほしいから買う、欲望による支出を抑える

富裕層の多くは、とにかく「浪費」が少ないです。欲望と必要の区別がしっかりできているのでしょう。「これは必要だ」と自分に言い聞かせて、結果的にただの浪費となってしまった経験はありませんか?

富裕層の方たちは、この分類を自然に明確に区別されています。そして、消費を上手くコントロールしながら浪費をカットしているようです。

たまに「お金を持っている人に限ってケチ」という考えを持っている人もいますが、決してそうではないと思います。
お金持ちは使い方を知っているだけです。「浪費」ではなく「投資」の目的でお金を使うことができる、ただそれだけです。

4.リスクに囚われすぎない

富裕層の方たちは、「お金を増やすこと・守ること」に貪欲です。

今ある資産にあぐらをかかず、さらに資産を積み上げるため情報収集を欠かさない方が多いように思います。

もちろんリスクはつきものですが、自分に合った付き合い方を見出す努力をしています。

本記事では「資産家たちの共通項」について眺めてきました。

まず目を向けるべきは収入ではなく支出である点、ヒントとなった方も多いのではないでしょうか。今あるお金をどう使っていくか、立ち止まって目的を考えてみるのもいいかもしれません。

みなさんの将来的な資産づくりに、良い変化が訪れますように。

参考資料

笹村 夏来