●介護を見据えた間取り⑤出入り口は引き戸を採用する
介護を見据えた間取りで考えると、出入り口の扉は引き戸の方が使い勝手がよいでしょう。
開閉のスペースを必要としないため、車イスでも通りやすく力もいりません。
開けっ放しでも邪魔になることはないでしょう。
最近の引き戸には、ドアクローザー(ゆっくり閉まる機能)がついたものが多いため、勢いよく閉まってもケガの心配がありません。
●介護を見据えた間取り⑥玄関アプローチはスロープを検討する
介護が必要になると、ちょっとした段差でもつまずきやすく、階段の上り下りが苦痛になります。
家の外と中をつなぐ玄関アプローチは、階段ではなくスロープを検討するとよいでしょう。
車イスでの出入りに便利なのはもちろん、杖をついて歩く際にも安全です。
玄関スロープは階段よりもスペースを必要とするため、家を建てたあとに設置するのは難しく、費用も高額になります。
できれば、新築で家を建てるときに組み入れておきたい設備です。
「介護を見据えた間取り」とは、家族みんなに優しい空間であること
誰もがいつかは経験する介護の問題。
「介護を見据えること」は、そこに住まう家族の「将来を見据えること」です。
介護をされる方が、できる限り長く、質の高い生活を送れるように。
そして、介護をする方が、介護の負担を少しでも減らせるように。
今回ご紹介したポイントを参考に、家族みんなに優しい家づくりを実現してください。