注文住宅を検討するとき「介護」について考える方は少ないかもしれません。
「まだ先のことはわからない…」と思う方も多いでしょう。
「介護」と一言でいっても、高齢者だけの問題ではありません。
2023年6月20日に公表された「令和5年版高齢社会白書」によると、65歳以上の者の要介護者等数は増加しており、 主に家族が介護者となっている現状がわかりました。
配偶者や子どもが、突然の事故や病気で介護が必要になる可能性もあるのです。
長く住むマイホームだからこそ「今」だけでなく「将来」の暮らしやすさを考慮することが大切。
そこで今回は「介護を見据えた間取り」という観点から、マイホームを建てる際に考えておきたいポイントを紹介します。
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介護を見据えた間取りとは?
介護を見据えた間取りでは、介護する・されるほうも、笑顔で快適に暮らせる空間づくりが重要になります。
すぐに介護が必要でなくても、最低限の備えを意識した間取りを整えておくことで、誰もが暮らしやすい家になるでしょう。
●介護を見据えた最低限の備え
- 段差を解消する
- 転倒を予防する
- 温度差をなくす
たとえば、車イスでも快適に通れる廊下や、段差によるつまずきや転倒の心配がない構造。
また、温度差がなく体に負担がかからない工夫も大事になります。
新築時にバリアフリーや温度管理を意識してプランニングするだけでも、「いざ介護が必要」となったときに安心です。
また、介護だけでなく、小さなお子さんや妊婦さんにとっても安全に生活できるメリットがあります。
介護を見据えた間取りポイント6選
それでは実際に、介護を見据えた間取りのポイントを6つ紹介します。
前項で紹介した3つの備えを踏まえ、検討するとよいでしょう。