株式を買う際、配当や優待だけでなく、気になるのが「株価の変動」でしょう。
配当や優待を受けとっていても、株価の変動は社会情勢や企業業績などによって時に大きく動き、リターンに影響を与えるもの。
株式投資において、「株価の値上がり・値下がり」は見逃せない要因です。
今回はニデック(旧:日本電産・6594)について、配当金や株主優待、株価もあわせた「1年前に100株を買った人の本当のリターン」を確認します。
※記事中で記載の株価は全て終値となっています。
※株式分割の影響は全て遡及修正して株価を調整しています。
1. ニデック(旧:日本電産・6594)の配当金のリターンはいくらか
ニデック(旧:日本電産・6594)の株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、「2023年3月期の中間配当と2023年3月期期末配当」の計2回を受け取ることができます。
なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。
今回の検証では、以下のような想定となります。
- 株式の取得日:2022年7月4日
- 株式の取得価格:8402円(取得日の終値)
- 2023年3月期・中間配当:35円
- 2023年3月期・期末配当:35円
- 100株ベースの配当金のリターン:7000円
それでは次に、株主優待のリターンを計算していきます。
2. ニデック(旧:日本電産・6594)の株主優待のリターンはいくらか
ニデック(旧:日本電産・6594)は決算期(2023年3月期)現在、1株以上保有する方に向けて「オルゴール記念館すわのね」の無料入館リーフレット贈呈・商品購入時割引特典、また、「【NIDECグループ】グリーンサンホテル」宿泊割引特典を提供しています。
さらに、100株以上を3年以上保有の株主に向けて、さらなる優待制度も設けています。
「オルゴール記念館すわのね」入館料は大人1000円です。また、5000円以上の商品を購入した場合に購入価格の10%の割引を受けることができます。さらに、「オルゴール記念館すわのね」無料入館リーフレット持参により、グリーンサンホテル宿泊費が10%割引になります。価格はプランや日程によって異なりますが、「【スタンダード】シングルプラン」に大人1人で利用の場合は、6300円~です。
ここでは仮に、入館料1000円、5000円の商品購入時割引500円、ホテル宿泊6300円の割引630円について、優待を得たと仮定します。
そのため、優待のリターンは2130円です。