2014年1月よりスタートしたNISA(ニーサ)。

10年目となる2024年1月には、現在の「一般NISA」や「つみたてNISA」という制度から、「成長投資枠」と「つみたて投資枠」として新制度に生まれ変わります。

今後ますますNISAに興味を持つ人が増えそうですね。

日本証券業協会が公表した「NISA及びジュニアNISA口座開設・利用状況調査結果(全証券会社)」によると、「一般NISA」と「つみたてNISA」の総口座数は年々増加。2023年3月末時点で1237万口座、2018年末の737万口座から5年弱で2倍近く増えています。

この調査は全証券会社を対象としたものですので、銀行も含めた総口座数はさらに増えるでしょう。

さらに、毎月コツコツ積み立てていくタイプの「つみたてNISA」については、過去4年で口座開設数が10倍近く増加しています。

年々、つみたてNISAへの関心が高まっていることがわかりますね。

最近ではネットやYou Tube、インスタグラムなどで「つみたてNISA」について触れているものもたくさんあります。

中には「インデックスに投資しておけばリスクも低く、間違いない」と言い切っているものもあるようですが、はたして本当にそうなのでしょうか。確かにオススメできるものもありますが、その一方であまりオススメできないものがあることも確かです。

そこで本記事では、つみたてNISAをこれから始めようと考えている人向けに、「オススメできない」インデックス投信を4つご紹介します。

1. つみたてNISAの数と「インデックス投資信託」について

「つみたてNISA」とは、金融庁が厳選した金融商品の中から運用商品を選択し、毎月一定額を買い付けていくものです。

金融機関によって異なりますが、500円から1000円といった少額から積み立てていくことが可能です。

2023年6月23日現在、つみたてNISAの対象商品は全部で233本あります。そのうち195本をインデックス投資信託が占めています。

  • 指定インデックス投資信託:195本
  • 指定インデックス投資信託以外の投資信託(アクティブ運用投資信託等):30本
  • 上場株式投資信託(ETF):8本

「指定インデックス投資信託」とは、以下のような株価指数などのベンチマーク(指標)に連動する運用成績を目指す投資信託です。

  • 日本株式:TOPIXや日経平均
  • 米国株式:NYダウ
  • 世界株式:MSCI指数

ベンチマークを上回る運用成績を目指すものを「アクティブ運用投資信託」といいます。アクティブ運用投資信託は積極的に利益を狙う性格上、インデックス投資信託よりもリスクや手数料がやや高めになっています。

このような違いがあるため、初心者や安定性を重視しながら資産運用を行いたい方にはインデックス投資信託が「オススメ」となるのです。