【男女別】おひとりさまの貯蓄額も確認
少し古いデータですが、総務省「2019年全国家計構造調査関連情報(家計資産・負債に関する結果)」から単身世帯の男女別の貯蓄額も見ておきましょう。
30歳未満を除くすべての年代で、女性より男性の貯蓄額が多いと確認できました。一般的に年齢が上がるほど男女の収入格差が大きくなるためと考えられます。
【老後資金】おひとりさまが準備すべき必要額は?
実際に老後資金をいくら準備すべきかを決めるには、老後の収支から不足分を見積もる必要があります。
男女別「厚生年金と国民年金」の年金収入は?
厚生労働省「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」より男女別の平均年金月額を紹介します。
厚生年金は加入者の収入によって保険料や受給額が決まるため、男女の差が大きくなっています。一方、国民年金は保険料が定額で、納付した月数で受給額が決まるため、男女差は出にくくなります。
おひとりさまの老後の生活費は?
ここでは、総務省「家計調査報告(家計収支編)2022年」による、65歳以上の単身無職世帯の1カ月の支出を紹介します。
- 消費支出:14万3139円
- 非消費支出(税金や社会保険料など):1万2356円
合計:15万5495円
この支出額から、それぞれの1カ月あたりの収支を確認しましょう。たとえば、厚生年金に加入している男性であれば、1万3511円(16万9006円-15万5495円)の黒字となります。
上記の表から、厚生年金に加入している男性以外は年金だけで生活費をまかなうのは難しいことがわかります。