【年金クイズ】厚生年金の月額「10万円台・20万円台」どちらが多数派か厚生年金や国民年金の受給額を上げる3つの方法

5. 老後資金を確保する3つの方法

年金額のアップはそう簡単なことではありません。受給額をあげる視点は大切ですが、老後資金の確保も同時に行いたいところです。

老後資金を貯めるコツは次のとおりです。

やみくもに貯蓄を始めても、モチベーションの維持が難しいものです。また「老後生活が不安だから」と今の生活を我慢しすぎて切り詰めるのも、良くないでしょう。

必要額をきちんとシミュレーションすることで、長期的な目標が見えやすくなり、モチベーションが保ちやすくなります。月々の積立額を明確にすれば、「今月使っていいお金」も見えるため、現在の生活レベルも維持しやすくなります。

貯蓄の鉄則は「先取り貯蓄」です。残ったお金を貯蓄に回すのではなく、決まったお金を先に確保しておきましょう。

また「教育費」「住宅購入費」「車の買い替え費用」「老後資金」のように、貯めるお金には色をつけて管理することも重要です。

それぞれの性質に合わせ「引き出しやすい・引き出しにくい」ところに管理するのも得策です。

老後資金を貯めるためには、預貯金だけだと効率的に進まない可能性があります。低金利の今は利息がつきにくく、それどころかインフレのリスクもあるのです。

老後までの残された期間にもよりますが、20年など比較的余裕がある場合、資産運用に振り分けるのもひとつです。

複利の効果が期待できるでしょう。

NISAやiDeCoであれば、運用益が非課税になるというメリットもあります。

リスクはつきものなので、長期・分散・積立という鉄則を守りましょう。

老後対策として大切なのは、「不足する額」「残された期間」を把握して、長期の計画を立てることです。まずは年金の目安額を知り、老後に不足する金額を具体的に試算してみましょう。

年金だけで生活できる方は多くありません。

この機会について、老後生活についてじっくり考えてみてはいかがでしょうか。

太田彩子